日本中が空を見上げた、金環日食。
月と太陽がかさなって、まんまるリングになったところからすれ違いを終えて再び太陽が完全な円形をとりもどしたところまで。
月が太陽のまえにピタリ重なったとき、何パーセント太陽が隠れていたのかわからないけど90%以上は確実に隠れていた。
そしてゆっくり二つの星がすれ違う。
だから
その間もちろん薄暗くはなったけれど、それでも、こんなにも!明るいんだな、と太陽のすごさを痛感する。どこか神秘的な薄暗さの中で。
今日は曇りがちで、欠けた太陽をさらに厚い雲がさえぎっていくこともしばしばだったけど、そんな時でもやっぱり世の中はじゅうぶんな光に照らされていた。
ベランダから見渡す西荻の町の屋根やね、みちゆく人々、植木鉢の花々。はっきりくっきり。
爛々(らんらん)と、ときにはギラギラと輝く月をみるときも、「太陽ってすげー」と思ったりするけど、今日はまた、改めて。
雲に隠れるとさむい、出てきたとたんに暖かい。太陽光線ってものの不思議もしみじみと…。
この恩恵を「恩恵」と感じる知性が地球の外のどこかにもいて、同時にひなたぼっこしているかもな〜と思ったらその瞬間になんだかホッコリした気持ちになった。
そして、これほどのエネルギーを発している太陽を薄い板1枚へだてて直視できる道具を、ひとつ数百円で欲しい人みんなにほとんど行き渡るほどつくりだせてしまう人間ていうのも、またなんだかスゴイ生き物だよなぁ〜…と思ったり。
そんなスゴイ人間の仲間なのに、日食だよと母親に起こしてもらい、自分ではきっと用意しそびれたであろう観測用プレートを使うだけのダメな私。。こちらもしみじみ…。

陽光をあつめたような金柑の甘露煮